怒り

不条理に満ち溢れた世界。
怒らなければ、怒らなくてば。
年をとることで一番情けないし、残念だと思うこと。
それは怒り。
体力でも性欲でも食欲でも想像力でもない。
怒り。
怒りは瞬発力だと思う。
うん、瞬発力が衰えた。
想像力は日に日に増えている気がするし、体力やら性欲やら食欲はまぁ納得できる範囲で衰えてはいるのだろうけど。

「怒り」という映画がある。今思い出した。
軽く思い出しついでにレヴューするけど、怒りっていうテーマはあって、何度か怒りを煽ってくるけど、あまり怒りにはならない。可哀想だな、とか惨めだなという人間の情けなさが中心に描かれていた気がする。そういう映画は好きだし、あんな内容が微妙な映画なのに俳優陣がすごいのでおすすめかな。題名は「哀れ」や「間違い」の方がしっくりくるけどね。そんなタイトルじゃ誰も見んか。

話を戻して、怒り。
怒りは瞬発力。
まずおかしい出来事にでくわしたとして、すぐに口を中心に身体で表現する。これが健康的な通常的な反応だと思う。ましてや若いと、若さというスーパーパワーも相まってそれはそれはとてつもない怒りとなる。口を通り越して暴力的になってしまうことだってある。
それが年を喰って、色んな経験を積み重ねると、相手が、ことが俺に伝えたかったことはその出来事とは本当の意味では違うのではないか、とか、あぁ辛いことがあったのね、とか、究極は俺のせいでそうなってしまったのではないか。確かに全ての出来事には自分の存在が息吹いていて、何にも絡まないなんてことはないから、正論なんだけど。などと思うと全く怒れなくなってしまうといった具合。
物事をちゃんと考えるってことは良いことでもあるんだけど、自分が抱えきれる範囲を振り切ってしまってはいかん。それがよくあるのでこれを書いている。
どうしたら良いのだろう。
多分答えはないし、あんま望んでないのでそのままいきます。
最近は以上によって怒りを感じることに敏感になっている。
つくづく人は自分に劣っていると思うものには敏感で、なんとか補おうとするもんなんだな。

ランナー。
おい、ランナー。偉そうに走ってんじゃないよ。あんた方が走る理由なんて知ったこたないし、知りたくもないけど、なぜそんなに偉そうに走るんだい。
はっきり言って邪魔なんです。歩道って言葉の意味わかりますか、走るための道路ではありません。それをまるで自分がさも健康的で人間的で偉業をしているような素振りで道の真ん中を走って、のんびりと歩いている我々を虫けらのように虐げるようなスピードで走るのはよしてくれ。
路上喫煙と同レベルですよ。あんた方が困っているあれです。
はい、次。

短パン男。
公然わいせつです。あなたの足を誰が見たいってんだい。ファッションについては膨大な怒りがあるので、これがとりあえず代表で。

エスカレーター。
はよ決めてくれ。歩くべきか、止まるべきか。なんとかならないの、あれ。一体どっちが正解なんですか。注意書きを書いといて、あとはこちら側に委ねるのは無理です、卑怯です。でも、あれはあれですごいとも思っていて、注意書きに関係なく、我々がルールを作ったんだよね。この場合は止まらなあかんな、とか、歩かなあかんかな、とかって我々が助け合って、考え合って決まっていったもの。すごいなぁ。今、ちょっと怒りとは違うレベルにいったかも。でもまぁ、苛々する場面もあるけどね。

押しボタン式横断歩道。
押したら変わる。それはいかん。完全にいかん。前に車で通っていた道路には無数の押しボタン式横断歩道がある。それは無理矢理に空中バスを走らせたのが原因ではあるんだけど。駅がある度にそれがある。それも押したらすぐに変わる。車は大渋滞。ボタンを押されたら、さらに渋滞。きっと渋滞を避けるために空中バスなるものを作ったんだろうけども、それのせいで全くの逆方向にいってしまっている。押したら変わるという、押したら応えるというピンポンダッシュ的な要素がある。
俺は押せないや。
大人だし。
だってそこを使わずとも数百メートル歩けば自動式横断歩道があるんだから。
何十人、何百人、いや何千人を困らすために俺は押せない。
百歩譲って、身体に不自由がある人はオッケーだけど。
でも多分そういう人は押さない。だって、普段どんだけ不特定多数の人間やものに助けられているか知っているはずだから。
今日は寝坊してしまった、この道を通った方が5分短縮できるの。なんてのは人を困らせる理由にはならない。エレベーターとは真逆のこちら側に委ねて失敗したケース。

まだまだ書きたいし、瞬発力とかとは話が変わってきているんだけど。
うん。こうやって怒りを考えて、やっぱりおかしい、違うんだ、って確認できるのはそん時にブチ切れなかったおかげでもあるんだな。何かでムカついてたら、押しボタン式横断歩道で押すしね。
いやぁ、書いてたらやはり難しい方向に向くなぁ。

でも。
人は人を困らす正当な理由なんてないはずなんだから。
人が人を困らすのが簡単なように、人は人を喜ばすことも容易なんだってことを忘れたくないですね。

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